薬膳を学び始めて、お灸講座で季節のお野菜ランチを作るまでの物語
薬膳の知恵を小さなお子さんを育てるお母さんに伝えたい!と思い立ち、お灸講座で季節のお野菜ランチを作るに至るまでの想いを綴ります。
なぜ薬膳なんだろう?
薬膳ってどんなもの?
これから薬膳でどんなことするのかな?
長くなりますが、お伝えさせてください。
◎なぜ薬膳なんだろう?
3人目の産後、わたしは出産と育児の疲れ、慢性的な寝不足で、ありとあらゆる不調に見舞われていました。
不眠、貧血、めまい、しびれ、頭痛、腰痛、食欲不振、痩せてやつれる、生理の出血が止まらない、倦怠感、焦燥感、イライラ。
育児が辛いし、老け込んでみえるし、毎日が楽しくない。
大丈夫かな!?自分!?
そんなとき、ふと薬膳をやろう、と降って来たのです。
3度の妊娠出産で、マクロビオティック、野口整体、鍼灸、テルミー、アロマ、ホメオパシー、ヨガ、漢方、冷えとりを生活の中にゆるく取り入れてきたのですが、薬膳は全くの未知の世界。
調べたら、たまたま隣駅に、ものすごく素敵な薬膳教室があることを発見。
時間やお金もろもろの調整もピタリとついて、アレヨアレヨと入学しました。
ちょいっと飛び込んだ薬膳の世界。
この後様々な局面で、出会うべくして出会ったと気づくことになります。
◎薬膳ってどんなもの?
薬膳とは、中医学に基づき、生薬や食材を組み合わせた食養生の方法です。
わたしの通う薬膳教室では、まず中医学の身体の捉え方を学びます。
わたしの産後の不調や長年の体質も、中医学的にずばり説明がつき、そうかそうか!そういうことか!と納得。今までばらばらと理解していたものが、一つの箱に納まるような感覚でした。
中医学的に、今の自分がどんな状態なのか。
なにが必要で、なにを取り除くとよいのか。
どんなふうに生活するとよいのか。
中医学、薬膳の知識を自分の体調と照らし合せて、日々の食卓、生活に取り入れはじめました。
薬膳料理って、食事に漢方を入れたり、特殊で高価な食材を使うのかなと漠然と捉えていたのですが。
これは全くの偏見でした。
薬膳は、旬の食材を中心に、その人の体調に合った食材と調理方法であれば、どんな食材も薬膳になりえるのです。
今日は山芋をすりおろしでたっぷり食べよう。
今週は黒豆を炊いて常備しよう。
身体が冷えているから生姜を炒めて摂ろう。
金柑の旬のうちに生でまるごと食べよう。
ズボラで不器用で、料理は好きだけど不得手なわたしでも、そんな風にゆるく取り入れられました。
すると、一つ、また一つと、不調が治っていって。
みるみるうちに元気が出て来たのです。
夜眠れる。夕方にイライラしない。お腹がちゃんと空く。お腹の不調が解消する。ごはんが美味しい。お肌に透明感が出てくる。
焦ったり落ち込むことが減って、気持ちが落ち着いてきたら、なんか育児が楽しい!
朝、鏡に映る自分を見て、あ、今日いい顔してる!そんな日が増えて来たのです。
◎薬膳は学びながら実践していこう
薬膳には食べてはいけない食材はないんです。
大切なのは、その人に合った食材と調理方法であるかどうか。
薬膳はどこまでも自由。
薬膳は作り方もお財布にもやさしい。
薬膳はすぐ取り入れられてすごい効果。
育児家事仕事にと一生懸命に取り組み、エネルギーが必要なお母さんたちに、ぜひ薬膳を知ってもらい、食べて元気になってもらいたい。
薬膳を学ぶことと並行して、今のわたしたちお母さんの身体と環境のことも知って、本当に役立つものを届けたいと思っています。
まだまだ学び始めたばかり。
ドアを開けるとドアがまたある薬膳です。
学びつつ、伝えていきたいと思います。